「用はそれだけ?」


「え……うん」


「じゃあどっか行って」


「…ご、ごめん」




私は、わざと愛里に冷たくした。


愛里は、決まり悪く、私の前から姿を消した。




ちょっとムカついたけど、別にいいや。


だって、これからすっごく素敵な事が起きるんだもの。


すっごく幸せになる事が起きるんだもの。




うふふ、本当に楽しみだわぁぁあぁぁぁ……。




私の胸は、高鳴っていた。