「…そう、かな」




私は、また嘘を吐いた。




親友だった愛里に嘘を吐くのは、昨日の時点で


かなり慣れていた。




「そっか。


ねえ、私達、また親友になれるかな……?」




愛里が言った。




はあ…?


何言ってるの?




「親友とまではいかなくても、友達に位には、


戻れるかな…?


ほら、私達、昨日仲直りしたじゃない?


だから……」




愛里は、"あれ"で仲直りしたと思っているの?


…おめでたい人………。




「さあ、それはどうかな」