私は、こっそり沖本君の机の中に、メモ帳の切れ端を入れた。




私は、その日、一日中笑っていた。


あはは、と笑うのではなくて、にっこりと笑っていた。




放課後が待ち遠しくって、堪らなかった。




放課後に起こる事を想像すると、胸がワクワクして、


本当に楽しみで仕方なくなる。




嗚呼、早く放課後にならないかなあぁ…。


早く、放課後になったら良いのにぃ…。




そう思っていた時に、また愛里が話しかけてきた。




「何だか、嬉しそうだね」


「…まぁね」




愛里も、大嫌いな人間の内の一人。


けれど、私は今日の放課後に起こることを想像して、


かなりご機嫌。




それに、愛里の髪の毛、あんまり揺れなくなったし。




だから、相手してあげる。