「そんな貴方に、いい事教えてあげるぅぅ」




円の耳元で、私は囁いた。


円は、肩ビクッとさせて、身震いした。




「愛里と沖本君、もうやっちゃったらしいよぉ」




恍惚な笑みで、私は呟いた。




「そんな……!」




私は、円から離れた。


円は、目から大量の涙が出している。




「ああぁぁああ!!うわああぁぁぁ!!」




泣きじゃくる円。




「じゃあね、裏切り者」




泣き喚く円を放って、私は教室に戻っていった。