-昼休み-




屋上にやって来た。


この場所は、正直嫌いだ。


愛里を殺そうとしたせいで、沖本君に本格的に嫌われてしまった場所。




本当、嫌い。




愛里がやって来た。




「あのね、雅…。


何度も言うようで悪いけれど、本当に沖本君に…」


「関わるなって言うんでしょう?」


「…うん」




愛里は、小さく頷いた。




「嫌よ」


「でもね、雅…」


「嫌って言ってるでしょう!?」


「お願い……!!お願い………!!!」




それでも、愛里は懇願する。


嫌気がさして、鬱陶しく思えてきた。


面倒臭い。




「わかったわ…」




私は、嘘を吐いた。