最初で最後の口づけ

-二学期-




私が学校に行こうとしなかった、一学期後半のせいで、


お母さんは、私が学校に行くまで、わざわざ見届ける、


と言った。




だから、私はお母さんと学校に来てしまった。


その為、周囲からは痛い眼で見られた。




「親と一緒に来るとか、小学生でもやらねーよ」


「幼稚園以下」


「不登校だったからじゃない?」


「今日、三者面談なんかあったっけ?


しかも、こんな時間に」




と、周りから噂する声が聞こえてくる。




もう、どっかいってよ、お母さん。


嫌だよ、まるで、公開処刑だよ。