沖本君、すっごい怒ってる……。




でもね、でもね。


私、こうしないと死んじゃうよ…?


沖本君補給しないと、おかしくなっちゃうよ…?


匂い嗅いでいるだけで、結構ギリギリなんだよ…?




無意識に、私は、沖本君に抱きついた。




「ど、どけよ!!」


「嫌ぁぁぁぁああ、沖本君、そんなに私を拒まないでぇえぇぇええ」




沖本君の足に、私の足を絡ませる。




「うわああ!!」




沖本君は、恐怖で顔が青くなっている…?


なんで怖がっているのかな…?


わからないなあ、わからないなあ。


どうしてかなあ。




「出てけえええええええええええええ!!!!!」




私を、沖本君は突き放した。




「酷い、何で、私、拒まれているのよぉぉぉ…」


「いいから出ていけえええええええええええええええええ!!!」