最初で最後の口づけ

-翌日-




さあ、今日も行くよ、沖本君の匂いがたくさんのところへ。




私にいっぱい沖本君の匂いを染み込ませて。


それで、沖本君を私の匂いでいっぱいにさせて。




「ハァ…良い匂い……ずっと、嗅いでよぉぉぉお」




沖本君の布団を、思いっきり嗅ぐ。


沖本君の、汗でちょっと酸っぱくなった匂いが、たまらない。




でも……。




「私の匂いがついてる気がしないなぁあ……」




そうだ。


私が、この布団に潜れば、いっぱい匂い、つくかなぁ?




沖本君の布団に潜り込む。




こうすれば、沖本君の布団に、もっと私の匂いがつくねっ!




えへへぇぇ~、沖本君が、私の匂いでいっぱいになったところを想像すると、


とっても嬉しいよぉぉぉぉ。