しかし、流石に何日も無断欠席をしていたら、


親にバレてしまった。




「何でアンタは学校に行かないの!?


もうすぐ3年生になって、受験生になるのよ!?


それに、アンタが迷惑をかけてしまった、安藤さんにも


謝罪してきなさいって、言ったでしょう!?


何で言う事がきけないの!!?」




怒られた時は、お母さんの言葉を頭に入れないように、


必死に別の事を考えていた。




沖本君の事を、ずっと考えていた。




沖本君の匂いを、思い出していた。




沖本君沖本君沖本君、会いたいよ、会いたいよぉぉぉお…。


でもでもでも、会えないから、沖本君に会いに行こうとしたら、


あの嫌な女子達が、私をまた虐げるだから、怖いから。


会えないのぉ…。




沖本君に、今すぐにでも抱きついて、沖本君の匂いを


私の体にいっぱい染み込ませたいのに!!


逆に、沖本君の体に、私の匂いでいっぱいにさせたいのに!!