私は、沖本君のお母さんに気付かれないようにして、


帰った。


というか、正確には沖本君の家から出て行っただけである。




だって、ぶっちゃけ考えてみれば、この時間は沖本君は学校。


という事は、今帰ったら、お母さんに私が


学校をサボった、という事がバレてしまう。




なので、私はまたどこかへ出掛けることに。




適当に、デパート行って、公園行って、




と転々としながら、おそらく、皆、もう部活がある人以外、


家に帰っているような時間に、私はゲームセンターに来ていた。




UFOキャッチャーに、プリクラ。


そして、リズムゲーム。




沖本君と付き合っていたら、UFOキャッチャーで


ぬいぐるみを取ってもらうのが、密かな夢だった。