-数時間後-




バタバタと誰かの足音が聞こえていた。




やばい、見つかったら、大騒ぎだ…!


この足音が、沖本君のものだったら、


沖本君に、もっともっと嫌われるかもしれないし…!




私は、急いでベッドに隠れた。




「あらあら、窓が開いているわ。


秀ちゃんったら、そそっかしいんだから、もう」




どうやら、やって来たのは沖本君のお母さんらしい。


…足しか見えないけど。




ていうか、お母さんもそそっかしそうだな…。


だって、窓、網戸にしっぱなしだったし…。




「これでよしっと」




窓を閉めた沖本君のお母さんは、沖本君の部屋から出て行った。




…帰らないと、やばいよね。