思い出そうとしている内に、部屋にお母さんが入ってきた。


そして、私の顔を見るなり、


パンッと私の頬をぶった。




「平井さん!


娘さんは頭を打ったんですよ!


頬なんてぶったら、衝撃で……」


「黙ってなさい!!」




お母さんは、看護婦さんにそう投げ捨てるように言葉を吐く。




何で…私、殴られたの……?


私は、その疑問しか、頭に浮かばなかった。




「自殺未遂なんて、一体何を考えているの!?


本当馬鹿ね!


アンタなんか、産まなきゃ良かった!!」




自殺……未遂………?




「何か嫌な事でもあったの!?いじめにでもあっていたの!?


どうせ、勉強が面倒くさいとか小さい理由で、飛び降りたんでしょう!?」