グラウンドに着くとリレーメンバーは 既に集合していた 「こっちこっち」 あ、バレー部セッターだ セッターもリレーなのか… 「篠崎さんは椎名くんにバトンを渡してね。 椎名くんはアンカーね」 「…うん」 出来るのだろうか 不安が全身を包む 「篠崎」 「甲斐くん…」 「やめるか?」 小さな責任感と大きな不安 「…やめたい。けど…他に人いない」 「ん。篠崎、出来るよ。練習しよう」