――………
「体育祭の種目決めをします」
吉田くん、司会頑張っておくれ
あたしはテストが出来なさすぎて
机に伏せていた
「篠ちゃん、何出るの」
「障害物。って椎名くんケガは?大丈夫なの?」
「りなちゃんが毎日ケアしてくれてるから!」
デレてるよ
「あのさ、椎名くんさ
もう付き合っちゃえばいいじゃん」
「…………」
なぜ黙る
「勇気がない」
まあ、分かるけどさ
「あー、あたしはいけると思うよ?」
「おぅ。頑張るぜ」
なんて話してたら
いつのまにか種目決めは終わってた
ついでにHRまで終わってた
早く終わってよかったよかった
「篠崎さん」
「ああ吉田くん、司会お疲れ様でした」
「活躍、期待しております」
は?
「話を聞いていなかったのですか」
え?
「今日の決定事項です。ご確認を」
一枚のプリントを受けとる

