俺とユイは幼稚園から中学まで常に一緒だった。 いつものように朝起きて支度をすまし、隣の家に向かう ーーーガチャ 「ユイ〜行くぞ〜」 玄関をあけて大きめの声で 呼びかける。 『ちょっと待ってーっ!』 柔らかな透き通った声が 家の中に響いて ーーーバタバタバタ 愛しいあいつが いつものように走ってくるんだ。