それはおとぎ話のように

文化祭も後半に差し掛かり、売り上げを伸ばそうと全クラスが必死に客を呼び込み始めた。
もちろん紗羅のクラスも例外ではない。
値段を下げ、最後の追い込みにかかった。
売り上げがじょういになったところでその売り上げ金ら生徒会のものになるのだが、そんなことは関係なくみんな必死になった。
値下げ効果はあり、客足がぐんぐん伸びた。
いよいよ忙しくなり、裏方も大変であった。

文化祭は終了し、結果発表となった。
紗羅のクラスは総合4位という結果におわった。
1位とはならなかったが清々しい気分で終わることができた。
そして、全クラス片付けが始まった。
紗羅も片付けをしていたが突然胸が苦しくなったのだ。
「くっ...うぅ...」
「紗羅!?どうしたの!?」
駆け寄ってきた彩音と美咲の声が遠のいて行く。
苦しい、息がしずらい。
そのまま紗羅は意識を手放した。

目が覚めたら保健室のベッドの上だった。
「多分過呼吸だとは思うけど、一応のため病院には行った方がいいでしょうね。」
「わかりました。」
お母さんの声がする。
そう気づくが体が起こせずそのまま眠りについた。

次の日、保健室の先生に言われたとうり病院に行こうと思ったのだがあまりに体調は普通だったため行くのをやめた。
(多分大丈夫だよね?)
そう思い普通に学校へ行った。
「紗羅!大丈夫なの?」
美咲が心配そうにそう言ってきた。
「大丈夫、多分過呼吸だって。」
「本当に心配したんだから。」
「ごめんね。」
ほんとうに申し訳ないと思った。
ここまで心配させるとは。
しかし何故急に過呼吸などになったのか自分でもよくわからなかった。
しかし過呼吸はだれでもなるものだし、たいして気にはしなかった。