「おはよう、夕日君」

最近、夕日君の様子がおかしい。
ずっと黙ってばっかで。

「夕日君、どうしたの?」

声を掛けてみるが、返事はこない。

もしかして、私のせい…?

私はそれから夕日君に話しかけることができなかった。

どうしよう…!どうしよう…!


いやだいやだ!

また思い出す。

隣で話しかけてもずっと話してくれなかったあの頃。


あぁ…嫌だ…やっと一歩踏み出せると思えたのに…もう遅かった…。