そこに座っていたのは夕日君だった。 あれ?なんで居るの? どうしてあの人じゃないの? 夕日君はC 組でしょ? だけど、行かないで。待って。 1つ前の席に圭太が座っている。 私の目の前、右には圭太が座っている。 左には夕日君が座っている。 やり直せるはずなのに。 私の今の席は1つ後ろの夕日君が座っている隣の席。 圭太が座っている隣の席。 そこに座ればやり直せる。 でも夕日君が居る。 夕日君と圭太…。 私は選ぶことができないまま、ただそこに立っていた。