全てを、話すから。 素直な気持ちで話すから。 どう思われても、良いから…。 ――信じているから。 「さゆり、奈美、田中君、一緒に来てくれないかな?」 三人は、何も言わずついてきてくれた。 ここは4階、2ーA組。 ここに来るのは何度目だろう。 私は教室の窓から校庭を眺め、あの頃を思い出す。 出逢ったのはいつだっけ? きっかけはなんだっけ? 私は深呼吸をしてゆっくりと話始めた。