あの日あの時...あの場所で










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うちのキング様を引き連れて、やって来ました大型複合スーパー。


美夜ちゃんと言う、余計なのも引っ付いてきたけどね?


俺は正直美夜ちゃんが嫌い。

糞ビッチの癖にうちのキングに付きまといすぎ。

しかもキングの事を好きな癖に、そうじゃない振りとかしちゃってさ。

恋心を知られてキングに切られたくないからって、ズル賢い。


白々しくてヘドが出る。


俺は美夜ちゃんみたいな子が一番大嫌い。


中三の春に引っ越してきたキングは、瞳を闇に染めて、誰にも心を許さないと言わんばかりに自分の周囲に殺気を纏ってた。

誰よりも孤独を背負って、何もかもを諦めた様に毎日を過ごすキングにとても惹かれたんだ。


もちろん、俺はホモじゃない。

だけど、キングの魅力に惹かれた一人なのは間違いない。


美夜もキングの魅力に惹かれた一人。

だけど、あいつはキングを黒に染めるだけで、光にはなり得ない。


だから...俺は美夜が嫌い。


俺はキングを光の元へと導きたいんだ。


キングは、漆黒に染まったままではいちゃいけないんだ。



前を歩くキングを見つめる。

その腕に、我が物顔で抱き着く美夜に苛立つ。
 

だけど、俺はそれを出さない。


キングが拒絶しない間は、何もするつもりはないからだ。


キングの望まないことを、お節介でするなんて馬鹿げてるしね。


だけど、キングが拒否した時は...排除してあげるね?


フフフ..と黒い笑みを浮かべる。



そうそう、うちのキングの紹介をしておこうか?

誰にだよ!とツッコンだ人、しぃ~!


上加茂柊(カミガモシュウ)、この西街の西城高校のキングであり、この街の支配者。

本人はそんなつもり全くないみたいだけどね?


だけど、俺はキングに4校統一を成し遂げさせたい。


無気力キングに、天下を取ることで気力を取り戻して欲しいんだ。


テッペンを取れば何か変わるんじゃねぇかと、勝手に思ってるだけなんだけどさ。


それに、キングはこの街を本当の意味で統べる上加茂組の若。

だから、今から地盤を築いて欲しいんだ。


俺は一生キングに着いていくつもりで居るしね?


おっと、キングの美貌を説明してないじゃん。

プラチナブロンドのショートで側面にかなりのレイヤーを入れてる。

彫りの深い顔付きに、綺麗な二重。

確実に女受けする綺麗な男。

それが俺から見たキング。


凄いでしょ?

うちのキングと並べるのは、南の狼王ぐらいだね。

綺麗さでは彼もひけを取らないね。

まぁ、うちのキングが何たって一番だけどさ。