あの日あの時...あの場所で







待ち合わせの銅像の前は、同じ様に待ち合わせる人達が沢山いた。

彼女だったり、彼氏だったり、友達だったり。

こう言うの、良いね?

待ち合わせって楽しいなぁ。



「本当、今日は油断できねぇな」

何故か周囲を見渡した豪は機嫌の悪くなる。

やっぱりジロジロ見られるのはイラッとするもんね。


「豪、ついてきてもらってごめんね?」

私が行きたいなんて言わなきゃ、豪も嫌な思いしなかったのにね?


「なに言ってんだ?誘ったのは俺だろ?」

フッと口元を緩めて私の頭を撫でる。


「でも、ジロジロ見られるの嫌なんでしょ?」


「それで機嫌が悪い訳じゃねぇよ」


「ん?」

だったらどうしたの?意味が分かんなくて首を傾けた。



「さっきから、男どもがお前をチラチラ見てるのが気に食わねぇ」

何て言われた。


「いやいや、豪を見てるんでしょうよ」


「...分かってねぇし」

落胆された。


なんなのよ、もう。


そりゃ金髪の青い瞳が珍しくて見てる人も居るだろうけど、断然豪を見てる人の方が多いに決まってるし。


なんたって、この街の狼王様だし。



「瑠樹は瑠樹だな...まぁ良い。俺から離れなきゃそれで」

一人で完結してしまった豪。


「意味分かんないし」

と言ったら、


「それでいい」

とか返される。


ま、面倒臭いからもう良いや。


私は結構、楽天家である。