あの日あの時...あの場所で





ようやく静けさを取り戻した教室、


こっちを見てるクラスメイト。


うん、いつまで抱っこかな?



「ほら、豪も席に戻れ。ジェンキンスの席はお前の隣で良いから」

そんな簡単で良いの?



「分かった。行くぞ」

豪は頷くと、私を見て歩き出した。


「ねぇ、豪、降ろしてはくれないの?」


「ああ、別に良いだろ?」


「...いや、あんまり良くないでしょ、普通」

やんわりと周囲を見渡した。


クラスメイトの表情はあんまり芳しくないし。


「問題ねぇ。ここでは俺が法律だ」

支配者豪は、暴君らしい。


「そ?じゃあ良いや」

抱っこも咲留達で慣れてるしね。




豪は、ズンズンと歩いていくと、一番後ろの席に戻って、隣の席に私をそっと下ろしてくれた。


「ここだ」


「ありがとう」


「いや、これからは俺が面倒みるから、何でも言ってくれ」

豪は頭を撫でてくれる。


「うん、よろしく頼むね」

豪なら、安心できるしね。





「じゃ、授業を始めるぞ」


先生の言葉で授業が始まる。


教科書をまだ貰ってない私は、豪に見せてもらって授業を受けた。