あの日あの時...あの場所で












その日のうちに、圭吾君から連絡は来た。



明日、私は柊と向き合う。


圭吾君に聞いた話が本当なのかを柊から聞きたい。


あの頃は日本に帰ってきて柊に問いただす勇気もなかった。


だけど、今度は真実を知りたい。

柊が一人で抱えてきたモノ。


私はそれにきちんと向き合わなきゃいけない。


二人とも過去に囚われたままなんてダメだもん。


柊と話し合う事で未来へ進めるようになれるはず。


話し合った結果の先に何が待っていたとしても。


私も柊もこれ以上目を逸らしてちゃいけない。





マンションのリビング。


私は窓にもたれて映し出される夜景に目を向けた。


行き交う人達も、そろぞれに何かを抱えてる。

私達だけじゃない。


皆、一生懸命生きてるんだよね?

だったら、私達も今を一生懸命生きる為に前を向こう。



「柊、待っててね」

貴方に会いに行くから。



言葉にしたら胸の奥がズキンと痛んだ。


浮かんでくるのは豪の言葉。


豪を裏切る訳じゃない。

そう思うけど、やっぱり罪悪感は沸いてくる。



私を好きだと言ってくれた豪。

同じ気持ちを私は返せない。


だけど、豪は大切な存在なのは間違いなくて...。


私は......。


豪の気持ちに返事を返さないまま、柊に会いに行く。


裏切り行為だよね。


敵対してる西のキングに会いに行くのだもの。




「ごめんね、豪」

だけど、私は行かなきゃならない。


じゃないと何も進まないと思うから。



この先の未来を作るために、私は行動を起こす。