あの日あの時...あの場所で








来ていたメールやLINEに返信を返していく。

今まで眠ってた事や、随分と楽になった事、そして咲留が看病に来てくれてる事を文面に入れた。

そうすれば、心配してくれてる皆が安心してくれそうだと思ったんだ。


時刻は20時を回っていたけど、この時間帯なら皆起きてるだろうしね。




ガチャリと音がしてスマホを持ったまま視線をそちらへと向けた。


「あ、起きたのか?瑠樹。具合はどうだ?」

タオルで頭をガシガシとタオルドライしながら、こちらへ歩いてくる咲留。


「あ...うん。だいぶマシになったよ。咲留はお風呂入ってたの?」

バスルームから現れた咲留に当たり前の事を聞いてしまう。


「おう。今日は泊まろうと思ってな」

いやいや、なに勝手に決めちゃってんの?


「...泊まる?」

と首を傾げたら、


「当たり前だろ?具合の悪い瑠樹を一人には出来ねぇし。夜中に急変したらどうすんだよ」

と勢い良くこちらへと駆け寄ってきた。



「....」

ただの風邪っぽいのに、急変なんてしないでしょ。


シスコン咲留は、やっぱりシスコンです。



「あ、それよりなんか食うか?」

と聞かれ、


「そう言えばお腹空いたかも」

と頷いた。



「よし、じゃあ雑炊作ってくるな」

咲留は私の頭を撫でると優しく微笑んでキッチンへと向かっていった。



こんな時、一人じゃないって心強いね。

咲留がお兄ちゃんで良かった。


口に出しては言わないけどね?

だって、付け上がるとシスコン度がアップするもんね。