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瑠樹がここの所可笑しいのは気付いてた。
だけど、俺には見守ることしか出来なくて。
深いところまで踏み込めないのは、瑠樹にとって俺は友達でただの護衛でしかないから。
悔しいけど、今の俺は...。
焼きもちを妬く資格も、瑠樹を束縛する資格もねぇ。
情けねぇな?
瑠樹の一番近くに居るはずなのに、瑠樹が遠くて仕方ねぇ。
授業中に具合の悪くなった瑠樹を保健室に連れてった。
本当にぐったりしてて顔色が悪かった。
少し熱を出してて昼間で眠れば、具合は回復するかと思って保健室で休ませる事にしたけど。
瑠樹の具合は良くならなかった。
昼休みに迎えに行ったら、瑠樹は額に汗をかいて魘されてた。
苦しそうに眉を寄せて魘される瑠樹は誰かを必死に呼んでるみたいに、手を伸ばしてもがいていて。
慌てて駆け寄って瑠樹の体を揺さぶった。
早く現実に戻してやりたくて。
眠りながら悲しそうに涙を流す瑠樹に胸がざわめいた。
その時、聞こえたんだ。
微かだったけど、確かに瑠樹は名前を呼んだ。
『...柊』
と。
聞き覚えのある名前に俺の頭は一気に覚醒した。
瑠樹は確かに西のキングの名前を呼んだんだ。
あいつと瑠樹が幼馴染みで昔何かがあったことは咲留さんから聞いてた。
詳しくは聞かされてねぇけど、キングから守らなきゃなんねぇと思ってた。
だから、近付けない様にしてたし、警戒もしてた。
いや、俺が自身が瑠樹とキングが近付くことを恐れてた。
あの二人の見えない絆が怖くて。
近付いたら、二人は互いに引かれ合う様な気がして嫌だった。
それは、俺が瑠樹を好きだから。
瑠樹には俺以外を見て欲しくねぇ。
告白も出来ねぇ弱虫の俺のただの我が儘だけどな。



