たとえ、俺がキングに恨まれる事になっても、彼女には真実を知ってもらいたい。
いや、彼女には知る資格があるんだ。
二階堂さんが協力してくれるならば、きっと彼女と上手く会うことが出来る。
後は、キングを含めたこちら側の人間にそれを知られないようにするだけだ。
瑠樹ちゃんと会うことは絶対に知られちゃダメだ。
俺の警戒を瑠樹ちゃんを手に入れると覚悟を決めたキングが知れば、きっとキング自身が動いてしまう。
強引に引き寄せたってダメなんだ。
全てを彼女が理解してからじゃないと、狼王からは奪えない。
瑠樹ちゃんが狼王に恋心を抱いて無いとしても、守られてる時点で彼女は狼王に少なからず恩を感じてる。
そんな状態のまま無理矢理に手に入れようとしても上手くいくはずない。
心の優しい瑠樹ちゃんは、自分の気持ちを押し殺してでも狼王達を裏切ると言う選択をしないだろうからね。
だから、彼女の心を大きく揺さぶらなきゃいけない。
その為には、キングの本当の気持ちを彼女は知らなきゃいけないんだ。
俺は再び目を瞑ったキングに視線を向ける。
ごめんね?
キングを裏切るのはこれが最初で最後だから。
許さなくてもいいから、思うように動くことだけはさせて。
俺の心は、明日の夕刻へと向かっていた。
圭吾side.end
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