あの日あの時...あの場所で






リビングに入ったら、凄く美味しそうな匂いが鼻を刺激した。


「おはよ、瑠樹」

テーブルに朝食をセッティングしてた咲留がこちらを向いた。


「おはよう、咲留。顔洗ってくるね」

そう言ってリビングを通り抜けようとしていた私に、


「おう、慌てねぇぞ」

と微笑んでくれる咲留。

うん、良いお兄ちゃんだ。


浮上する気持ち。

咲留はいつも私がピンチの時に然り気無く現れてくれるよね。




私が洗面を済ませて帰ってくると、淹れたてのコーヒーまでがテーブルに置かれてた。



「朝マ○ク買ってきたぞ」

そう、咲留の言葉通りテーブルに並ぶのはジャンクフードで有名なあれ。


「ありがとう」

フフフ...と笑って咲留の対面の席に腰を下ろす。



「たまには良いだろ?これも」

と言う咲留に、

「うん、久々にハッシュポテト食べたかった」

と頷いた。



「だよなぁ?そうだろうと思ってたし」

自慢げに胸を張るほどでもないけどね、咲留。


「せっかくだし、冷めないうちに食べよ」

「ああ」

二人で手を合わせて頂きますをして、朝食を食べ始める。


久々のジャンクフードは美味しかった。


アメリカに居るときはハンバーガーとか普通だったけど、こっちに来てからはご無沙汰だったしね。