どれぐらいそうしていたのかな。
気がついたら窓の外は白々と明けかけていた。
寝室のフローリングにペタリと座り込んだまま、私は長い時間を過ごしたらしい。
握りしめていた手紙はひらりとフローリングに落ちていて。
「...厄介だなぁ」
圭吾の手紙を目線の先に捉えて呟いた。
過去の事を知りたくない訳なんてないもの。
理由が分からないまま、柊と連絡が取れなくなって苦しんだのだから。
その原因を知ることが出来るチャンスを逃したくなんてないに決まってる。
だけど...だけど、私が圭吾に会いに行くと言うことは豪達を裏切る事になる。
どんな理由があるんだとしても、やっちゃいけないことだって...。
でも、聞きたい、知りたい。
どうして、柊が私から離れたのかを知りたい。
何も分からないまま心はあの頃に取り残されてる。
進むことも戻ることも出来ずにもがいてる。
柊を忘れたつもりで過ごしていても、ふとした瞬間に思い出してしまう。
何も分からないままじゃ心は止まったまま。
だけど、豪達を裏切れない。
だけど、知りたい。
両極端の思いが心の中で攻めぎあう。
私はどうすれば良いんだろうか?
どうすれば.....。



