あの日あの時...あの場所で






日本に戻ってきて、周囲は色々と変化した。


咲留のお陰で豪達と知り合えて、梅達とも友達になれた。



王凛高校に進められるままに編入したことを、今はとても良かったと思ってる。


でも...柊との再会は苦しいモノだった。

いつかは会うとは思ってたけど、こんなに早い再会だとは思いもよらなかった。


しかも、今日の柊はおかしかった。

私に何を言おうとしていたの?


聞きたくないと遮ってしまったけれど...。


だって聞いてしまったら、後戻り出来なくなりそうで怖かったの。


柊は豪達と敵対してる西のキング。

南の狼王に守られてる私が易々と近づいて良い人じゃない。


どんな理由であれ、私を大切にしてくれる豪達を裏切っちゃダメなんだよ。


昼間の事が浮かんでくる。


抱き締められた温もりも、その時に感じたドキドキも昔と変わりなかった。


締め付けられる様な苦しさに胸を押さえた。


あんなに大好きだった柊の温もりを、今の私は素直に受け入れる事なんて出来ない。


だって、柊は私から去ったんでしょ?

沢山の女の子をその腕に抱き締めてきた。


そんな腕に抱き締められて苦しくない訳ないじゃない。


彼は何を思ってあんな行動をしたんだろう。


私と柊の歩む道はもう違えていると言うのに.....。