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「キング、暇だから複合スーパー行かない?」
俺はリクライニングソファーで目を瞑ってるキングに駆け寄る。
「面倒臭せぇ」
片目だけ開いて俺を一瞥すると再び目を閉じた。
「頼むって、ここに居ても暇だしさ」
「外は暑いだろうがよ」
確かにキングの言うように、カンカン照りで暑さが倍増してなくもない。
「新しい夏服欲しいんだよ。一緒に行こうよ」
「勝手に買いに行けよ?俺はお前の彼氏じゃねぇ」
不機嫌に返された。
そりゃそうだけどさ。
ここの所、女遊びは止めたのは良いけど、室内に籠りきりだし。
連れ出したいんだよね。
なんか、あの見回りの日から少しうちのキングは可笑しいし。
陽史達と一緒に見回りに出たはずなのに、帰りは別々だったしね。
あの日、思い詰めたような、何かを決意した様なキングの表情が凄く気になったんだよ。
何も聞ける雰囲気じゃ無かったから、それについては触れられなかったけど...。
いい方向に全てが転がればそれでいい。
うちのキングを闇から救いだして欲しいんだ。
もちろん、彼女に。
っうか、連絡無いんだよなぁ。
せっかく連絡先渡したってのに。
あの子はその辺の軽い女達と違って、頭も切れるし用心深い。
それは分かってるけど、なかなか釣れてくれない。
キングに関する噂も、あの子の耳に入るようにながしてるってのにさ。
逆に向こうからの噂がバンバン入ってくる始末だし。
しかも、うちのキングはすっかり引きこもりだし。
何らかのアクションを起こして、事を進めたいってのにさぁ。
「ほら、行こうよ、キング」
無理矢理キングの腕を掴んで引っ張る。
「うぜぇ。言い寄ってくる女より質悪いな?」
不機嫌丸出しで睨まれた。
いやいや、あのケバい女達よりも俺は随分とましでしょうよ。



