あの日あの時...あの場所で










だけど、私達だって大人と同様に今を必死に生きている。


大人から見れば、遊びの延長に見えるかも知れないけれど、私達は私達なりに頑張ってる。


確かに、大人の加護がないと生きていけない存在であることは間違いない。


でも、私達にも人権があり、私達にも言い分がある。



『より早い更正を願います』

と最後に締め括ったアナウンサーに落胆した。


色んな事情を抱える子供達が居る中でそれを知ろうともせずに、更正の一言で済ませてしまう大人は、実にくだらない。


真面目に勉強するから、親の言うことを聞いて良い子で居るから、喧嘩をしないから。

それがなんだと言うんだろうか?


更正とは、いったい何を意味しているんだろうか?


子供達だけが悪いように取りただされてるけれど、彼らをそこへ追いやってしまったのもまた大人だと言うことを知ってもらいたい。


私達は一人の人格を持つ一人の人間だと言う事に大人は早く気付くべきだ。


大人に振り回された私や柊は、どこへ憤りをぶつけてたら良いのかな?



咀嚼したそれをゴクッと飲み込んだ。


何をナーバスになってるのかね?


自分が今、必死にテレビを見てた事を笑った。


情緒不安定すぎる。


番組は既にスポーツニュースに変わっていると言うのに、私の心は晴れないままだった。







チャラララ


食事と用意を終えて、リビングのソファーで寛いでいた私のスマホが着信を告げた。


画面に表示されてる着信相手は三日前に会話したばかりの父親。


「...はい」

『瑠樹かい?パパだよ』

あぁ、咲留と同じノリだ。