あの日あの時...あの場所で








「瑠樹さん、アイスでも食べませんか?」

カップアイスを手にした夏樹が瑠樹に声をかけた。


「あ...食べる」

嬉しそうな顔しやがって。


フッと口元が緩む。



「はいどうぞ」

スプーンとアイスを渡す夏樹は、俺と同じで瑠樹を過保護にしてる。


「ありがとう、夏樹」

コロコロと笑う瑠樹は、とんでもなく愛らしい。

アイスの蓋を外して、ニコニコしながらアイスを口に運ぶ瑠樹。


「どういたしまして。豪も何か飲みますか?」

瑠樹から俺へと視線を向けた夏樹に、


「ああ、珈琲」

と返す。

「了解」

そう言って、部屋の隅に置いてある冷蔵庫へと向かう夏樹。


学校の視聴覚室。


俺達が快適に過ごせるようにソファーや電化製品は充実してる。


休みの日まで、学校で溜まってるのもどうかとは思うけどな。


ま、来週になれば夜叉の巣窟を譲り受けるから、これからはそっちに溜まる事になんだけどよ。


「って言うか、今日も大翔は女の子と遊んでるの?」

アイスを頬張りながら、視聴覚室を見渡した瑠樹に、


「フッ...あいつは猿だからな」

と苦笑いした。


大翔の事だ、何処かで盛ってるに違いねぇからな。