あの日あの時...あの場所で









「き...キング...」

繋がったままでキングへと懇願するような視線を向ける女。


「...萎えた。降りろ」

キングの宣告に、女は悲痛に顔を歪める。


そりゃそうだよね?イク寸前で止められた上に、キングとの二度目が無いのを分かってるもんね?


キングは二度同じ女は抱かない。

それが通例。


美夜だけは例外だった。


だから、あの女は調子に乗ってたんだ。



キングから突き放された女は泣きそうな顔をしながらキングから降りると、俺の投げ付けた服をかき集めて部屋の隅へと行く。

背中を丸めて服を身に付けていく姿が滑稽だ。


あんなに大胆に喘いでた癖にね。



俺はそんな女を無視しでキングに話しかける。


「悪いけど、もうくだらない女との戯れなんて許さないからね」

だって、彼女に対して布石を打ってあるんだ。

それを無駄にされちゃ堪らない。


キングの瞳に光を灯せるのは彼女だけだろ。


余計な寄り道は要らないよ、キング。



「ああ"?」

乱れた服装を整えながら、不機嫌に俺を睨み付けたキング。


「キングが愛するのはお姫様一人だけだろ」

キングからは何にも聞いてはいないけど、彼女を見る瞳が語ってるんだよ、愛してるって。



「はぁ?なに言ってんだ。勝手に言ってろ」

唸るように吐き捨てたキングは、荒々しく立ち上がるとシャワールームへと消えていった。


ククク...キング、目が動揺してたよ?


お姫様に会ってから見たことのないキングにお目にかかれる。