あの日あの時...あの場所で








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「んっ......あぁ...良い」

「はぁ....っ...」

乱れる息と、生々しい肌のぶつかり合う音。


俺はそんなもの気にせずにドアを開ける。


視界に写るのは、裸の女がソファーに座るキングに股がって一心不乱に腰を振る姿。


キングは乱れたシャツを羽織ったままで、ズボンさえ脱いでない。


その姿がまた生々しく写る。


こんなのが数日続いてる訳で、俺は特に気にもしない。


南のお姫様を追い掛けて海水浴場へ行ったあの日から、キングは女を今まで以上に玩具の様に抱き始めた。


狼王と二人で楽しそうにしてる姿を見たのが、よほど堪えたのだろうか?


あの日だって、俺と一泊旅行しただけで終わったしね。


ま、俺としてはキングと二人で楽しかったけど。

それに目的のお姫様にも接触できたし。


しかし、美少女だったなぁ。

間近で見て度肝を抜かれた。


あれはキングが心を奪われるはずだよ。



「...んっ..あっ...あぁ..イクゥ..」

はぁ...せっかく愛らしいお姫様の事を思い出してたのに、この糞女の甲高い声に邪魔された。


マジでウザい。

美夜をやっと排除できたと思ったのに、次から次から鬱陶しい虫が寄ってくるんだよな。



「キング、いつまでそんな糞女と遊んでるつもり?」

俺は嫌み混じりに微笑んで見せる。


暫くは好きにさせてたけど、もうこんなことは終わりにしてもらうよ?

お姫様を迎え入れた時に、障害になるものは要らないんだよね。




「きゃぁ...」

今ごろ俺に気づいたの?

女の悲鳴に顔をしかめる。


慌てて胸を両手で隠した女は恥ずかしそうにこちらを見る。


胸だけ隠しても、君、真っ裸だからね?



「...チッ...」

邪魔すんな、と言わんばかりの睨みを受けても俺は何とも思わないからね?キング。


「こんなのにばかり手を出してたら、本当に欲しいモノを手に入れた時に後悔するよ」

俺はそう言いながら、ソファーへと歩いていく。

そして床に散らばってる女の脱ぎ散らかした服を無造作に掴むと、女に向かって放り投げた。



「さっさと出ていけ」

俺にしては低い声で女に告げる。


目障りだし。