あの日あの時...あの場所で





「私も瑠樹ちゃんみたいに、皆に愛でられたい」

と叫んだのは楓で、


「煩いわよ」

と梅に睨まれてる。


「むうぅ...夢見るぐらい良いじゃないよ」

唇を尖らせるけど、

「楓は、夢と現実が時々混じるから止めた方が良いわ」

と桃子に諭される始末。


「瑠樹ちゃん、二人が苛めるよぉ」

潤んだ瞳で見つめられても困ります。



「あ...うん、大変ね」

「んもう!他人事過ぎぃ」

と拗ねた楓と、笑いだした私達。


この空気嫌いじゃない。



「よし、お腹一杯ケーキ食べちゃう」

パクパクと皿の上のケーキを平らげていく楓。


「私もぉ」

楓と競い合うように食べ始めた桃子。


「お腹壊さないようにしなさいよ」

二人をお姉さんの顔付きで見守る梅。


「私も食べる」

お皿の上のチーズケーキを頬張った。


「うんうん、食べよ」

楓が頷く。


楽しい時間だった。


こんな風に過ごせる友達が出来たことに、とても感謝した。





だけど.....こんな楽しい気持ちを壊してしまう出来事がすぐそこまで来ていた。


私も、梅達も誰も予測出来ていなかった。