あの日あの時...あの場所で








「涼しい~」

生き返るとテーブルに置かれた水を飲み干したのは、楓。

行列に並ぶこと20分でようやく店内へと入れた。


「確かにクーラーが効いてて涼しいわね」

梅が冷たいおしぼりで汗のかいた首筋を拭いた。


......梅、それって外回りのサラリーマンみたいだけど。



「キャー沢山ケーキが並んでる」

瞳を輝かせてバイキングのワゴンを目を輝かせて見てるのは桃子。


早く取りに行きたくてうずうずしてるみたい。


甘い匂いの漂う店内、女子率高めなのはケーキバイキングだからだろうか。



キャッキャッと騒ぎながら、あちこちで行われてる女子会。

各テーブルの上にはお皿に乗せられた幾つものケーキが並んでいる。

美味しいものを食べると、皆自然と笑顔になるみたいね。


フリフリエプロンを付けたウェイトレスに飲み物を注文し終えて、ようやく私達はケーキをチョイスしにワゴンへと向かった。


楓と桃子の興奮が半端ない。


背後でそんな二人に苦笑いしてると、梅が隣に立った。


「凄いでしょ?あの二人」

顎で目移りしながらもケーキをお皿に乗せて聞く二人をさす。


「うん、あんなに食べれるのかな?」

取りすぎだし。


「食べるわよ。甘い物は底無しに食べるのよ、あの子達」

そう言った梅は呆れながらも、どこか楽しそうで。


「ケーキってカロリー高いから気を付けなきゃね」

ほんと油断するとあの糖分が体に染み渡るのよ。

「瑠樹は現実的ね」

フフフ...と綺麗に微笑む梅。


「うん。ほらそこは女子として抑えておかなきゃね」

「あの二人に聞かせたいわね」

梅が目線を向けた先、桃子と楓の手にするプレートの上には、とんでもない量のケーキが乗せられてた。


いやいや....本気でそんなに食べるの?


さすがに驚くから。