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昼休みの騒がしい廊下。
食堂へと向かう俺と圭吾を見つけた連中は次々に道を開けていく。
そのまん中を当たり前の様に歩く。
昨日からモヤモヤして、うぜぇぐらいに苛つく。
原因は分かってる。
だけど、俺にはそれを口にする資格なんてねぇ。
「ねぇ、今日は私と遊ぼうよぉ」
「私よね?」
廊下を歩く俺の両腕にしがみつく二人の女は上目使いに俺を見上げる。
派手な化粧とプンプン臭う香水、制服のシャツを大きく開けて胸元を強調してくる女達に、虫酸が走った。
いつもならこんなことねぇのにな。
ヤるだけなら、顔が程々に良くてスタイルがよけりゃ来るものは拒まなかったのに。
今は、これ見よがしに迫ってくる女が、その声が、疎ましくて仕方ねぇ。
「悪いがそんな気分じゃねぇ」
女を振り払う。
「えっ?」
「きゃっ」
勢い余って尻餅をつく女達を冷めた視線で一瞥して足早にその場を後にした。
「機嫌わるいねぇ。黒いオーラ出しすぎだろ?」
ヘラヘラ笑いながら隣を歩く圭吾が俺の顔を覗き込んで来る。
「...うぜぇ」
睨み殺す勢いで一瞥する。
これ以上イライラさせんじゃねぇよ。
今日の俺は虫の居所が悪りぃんだ。



