あの日あの時...あの場所で







少しだけホームシックにかかったのかも知れない。


懐かしい我が家に...おばあ様の居た日々に帰りたいな。

おばあ様と過ごした日々は短かったけれど、私は確かに幸せだった。

そして、私はとても大切にしてもらっていた。


おばあ様と過ごした日々は私にとって宝物。


数ヵ月前には、おばあ様の声を聞き、互いに笑い合い、共に過ごしていたのに。

今では声を聞く事も、姿を見る事も出来ないなんて。

人とはとても脆い生き物だと改めて思った。


母の様におばあ様も天国へと旅立っていった。

私を一人残して.....。


胸の奥から込み上げてくる何かに目を瞑った。


本当、どうしたんだろう?

今の私は情緒不安定過ぎるね。


あのまま、あの場所で生きていたら再会なんてしなくて済んだのかな?


あ....んもう!ダメだ。

何を思ってても、全て昨日へと繋がってしまう。

考えたくないと思うのに...昨日の柊の冷たく凍った様な瞳が思い浮かんでくる。



.....ダメだよ..これ以上、柊に囚われちゃ。

私を思って動いてくれた仲間達に、また余計な心配をかけてしまう。




今から海水浴。

夜は花火。

皆でバーベキュー。

頭を切り替えようと、楽しい事を思い浮かべた。


海、うきわ、バナナボート、かき氷、焼きそば。

考えるんだ。


少しずつ浮上していく気持ち。


外の景色なんてもう頭に入ってない。


ひたすら楽しそうな事を頭の中で考え続けた。




だからね?


豪が私の後ろ姿を見ながら、複雑な顔をしていたのは知らなかった。

この頃から豪は、きっと悩んでたんだよね。


自分の事で精一杯の私は豪の気持ちに気付けなかったんだ。


豪の優しさにすがってごめんね?