俺は楽しげに口角を上げて綺麗な子を見る。
「君、タイプかも」
「願い下げ」
ああ、冷たい言葉が返ってくるねぇ。
「貴女、少し綺麗だからって調子に乗りすぎよ」
...チッ、どうして絡んでくるのかね?美夜。
「.....」
ほら、綺麗な子がこいつなんだ?って顔付きになったじゃん。
「ねぇ、聞いてるの?」
苛立たしく綺麗な子を睨み付ける美夜。
ほんと、でしゃばりだよ、お前。
「...何を威嚇してきてるの?自分に相当自信があるようだけど、馬鹿っぽいわよ、それ」
冷たい表情を美夜に向けた綺麗な子。
あぁ、敵側だけど、気持ちの良いぐらいの正論言ってくれて気持ちいい。
「なっ、何よ!この女。ね、キングもなにか言ってよぉ」
オイオイ...うちのキングを巻き込むなよなぁ。
マジこいつウザい。
ま、もちろん、キングは美夜の言う事になんて耳を貸さずに狼王と睨みあってるんだけどね?
「くだらない」
たった一言で返した綺麗な子。
もう口は聞きたくないとばかりに美夜から視線を外した。
「何?なんなのよ、あんた。ちょっと綺麗だからって調子に乗らないでよね」
美夜、頼むからもう大人しくしててくれないかな?
お前を連れてるキングのレベルまで落ちてしまうわ。
「おい、キングさんよ。この馬鹿そうな女どうにかしてや?あんたのやろ?」
甲斐が美夜を指差して苦笑いする。
「こんなのキングのじゃないし」
思わず言ってしまった。
「なっ...こんなのってどう言う事よ、圭吾」
今度は俺に噛み付いてくるのかよ。
ほんと、面倒臭い。
「そのまんまだけど?」
もう良いや。
こいつ、嫌いだし。
キングを見れば、特に気にする様子もないし。
「内輪揉めするんやったら、俺らもう帰るで?」
甲斐がそう言うとの同時に狼王が動いた。
背後の人混みに混じろうと後ずさってる。
待って待って!逃げられたら楽しいこと無くなるじゃん。
「いやいや待ってよ。こいつは無視で良いから」
俺は美夜を指差す。
「何よ?」
と怒りを露に文句を言おうとした美夜を睨み付ける。
ビクッと肩を揺らして口を閉じた美夜。
俺だってキングの側近だからね?お前になんて負けないよ?
少しは大人しくしてろ。



