一番欲しいプレゼント【短編】

 寛は頷く。

 一人でやきもち焼いて、一人で泣いていたということなのだろうか。

 あたしは本当にバカだ。

「バカ」

 あたしは寛の手を握る。

 彼は驚いたようにあたしを見る。

「ありがとう。あたしが一番欲しいプレゼントだね」

 あたしが一番欲しいプレゼントは彼からの告白だった。

 でもそんなものもらえるわけがないと思っていたから。

 寛の手があたしの手から離れた。

 そして彼の手があたしの頬に当てられた。

 あたしはその手の温もりを感じつつ、目を閉じた。