☆☆☆
あたしたちはまず右隣のお店に聞いてみることにした。
隣と言っても2件先の本屋さんだ。
間の2件はシャッターが下りている。
3人で本屋さんへ入り、すぐに【ドールハウス】について質問をしてみる。
50代くらいの太った男性店員は汗を拭きながら「あぁ、あの気味悪いお店かぁ」
と、眉をよせながら言った。
「そのお店のこと、なにか覚えていませんか?」
「覚えているって言っても、あのお店は1か月もたたないうちに辞めちまったから、入った事もないよ。商品を表に出してディスプレイしていたから、あまりにリアルで気持ち悪いと思ったけどねぇ」
「そうですか……」
やっぱり、ここでも長い期間は営業をしていなかったようだ。
「そのお店、今はどこにあるかわかりませんよね?」
「さぁ、さすがにそこまではねぇ……。悪いね、何も力になれなくて」
おじさんはそう言い、申し訳なさそうに汗を拭く。
「いえ……ありがとうございました」
あたしは店員さんに頭をさげて、本屋さんを出たのだった。
あたしたちはまず右隣のお店に聞いてみることにした。
隣と言っても2件先の本屋さんだ。
間の2件はシャッターが下りている。
3人で本屋さんへ入り、すぐに【ドールハウス】について質問をしてみる。
50代くらいの太った男性店員は汗を拭きながら「あぁ、あの気味悪いお店かぁ」
と、眉をよせながら言った。
「そのお店のこと、なにか覚えていませんか?」
「覚えているって言っても、あのお店は1か月もたたないうちに辞めちまったから、入った事もないよ。商品を表に出してディスプレイしていたから、あまりにリアルで気持ち悪いと思ったけどねぇ」
「そうですか……」
やっぱり、ここでも長い期間は営業をしていなかったようだ。
「そのお店、今はどこにあるかわかりませんよね?」
「さぁ、さすがにそこまではねぇ……。悪いね、何も力になれなくて」
おじさんはそう言い、申し訳なさそうに汗を拭く。
「いえ……ありがとうございました」
あたしは店員さんに頭をさげて、本屋さんを出たのだった。



