沢山手助けをしてくれた良子さんに、何もつかめませんでしたとは、言いたくなかった。


昨日の出来事を説明すると、良子さんは「そっか」とだけ言って、頷いた。


その表情は少しだけ歪み、依子さんの事を思い出しているように見えた。


学校が終わってすぐに帰らなくてもいいバイト時間は、とっても楽しかった。


お客さんがいないときはあたしと実紗と良子さんの3人で話をして、グンと距離が縮まったように感じる。


だけど、そんな楽しい時間はあっという間に過ぎていくものだ。


3時間というバイトはあっという間に終わろうとしていた。


時間が過ぎれば過ぎるほど、気持ちは底なし沼に沈んでいく。


あたしは時間が止まってしまえばいいのに、ジッと時計の針を睨み付けていたのだった。