その人はスラリと背が高く、色白ですごく綺麗な人だった。


「さっき恭子が電話で話していて子たちね?」


そう言われて、この人が恭子さんなのだとわかる。


「そうです」


その綺麗な容姿に、思わず声が小さくなる。


自分たちの容姿がこの豪邸に似つかわしくなくて、少しだけ足が重たくなった。


「どうぞ、入って」


恭子さんに促され、あたしたちはゆっくり家の中へと入って行ったのだった。