「スイッチを切るって事は俺を殺すってことになるの、わかっているんでしょう?」


蒼太のゆっくりとした口調がよけいに冷たさを感じさせる。


「スイッチを押すのは悪いこと。殺人罪だ」


蒼太はそう言い、立ちあがった。


「殺人罪がこの程度で許されるなら、軽いよね?」


そう言うと、蒼太はあたしの脇腹を踏みつけグッと力を込めたのだ。


さっき蹴られたばかりの脇腹に負担がかかり、あたしは高い悲鳴を上げる。


涙がボロボロとあふれ出し、痛みと悔しさで目の前は真っ暗になった。


蒼太はそんなあたしを見下ろし、満足そうにほほ笑んでいたのだった。