疑問に感じて小首をかしげながら、自分の席に座る。


実紗の言う通り有里と藤井さんがグルになって個人情報を売買しているとすれば、あたしたちはカモにされたワケだ。


そう思うと腹正しさが湧いてくる。


有里も利益がないのに手伝うことはないだろうから、当然藤井さんからお小遣いを受け取っていると思う。


そのお金さえ受け取ってしまえば、もうあたしたちに話しかける必要だってなくなる。


「あぁ……もう……」


考えることが沢山ありすぎて頭はパンク寸前だ。


あたしは低い唸り声をあげて頭を抱えた。


その時だった。


突然クラス内がざわめきに包まれて、あたしは視線をうつした。