どうやら教室を眺めているようだった。
…っていっても、もう興味はなくしているようだが。
「結来ー」
呟いてみれば、意外にも反応を示した。
「んー?」
「お前は助け求める、ってことを知らねーからな。必要だったら呼べ」
「必要がないから呼ばないんだけど」
「…いいな?」
なんでそんな面倒なこと…と嫌そうな顔をされ、無理やり押し付けるように言った。
そうでもしないと、こんな言葉三歩あるっただけで忘れられそうだ。
「めんどう…」
その言葉を言い続ける宙に心が折れそうになった。
俺が知らなところで勝手に傷つくとか、なんか苛々する。
なんだよそれ…餓鬼じゃねーか。
あいつが俺に助けてくれ、って言ってくれる。
「そんなこと…」
あるわけないのにな。



