「梨月、どうした?」 奏思に呼ばれてはっとした。 「あ、ごめん。ぼーっとしてた。 着替えてくるね。」 「ああ。」 私は試着室に戻った。 着替えながらも、 なぜか水城くんのことが頭に浮かぶ。 あー、もう、どうして? 私には奏思がいるのに。 私には奏思以外ありえない! 着替えをすませ、ワンピースを持って試着室をでた。