星夜がフランスに行った次の日。 学校に星夜がいないっていうのは、すごく不思議な気分だった。 女子たちは星夜がフランスに行ったと知って、嘆いていた。 私は今日、ずっとぼーっとしていたと思う。 「梨月、梨月ー。」 「あっ、なに?」 いつの間にか奏思が目の前にいた。 「ぼーっとしてるけど、大丈夫?」 「うん。」