私を見つけて




帰る用意をしてると後ろからのんが飛びついてきた


「李緒、今日元気なかったけどどうしたん?
悩みやねんやったら話聞くけど話せそう?」


そう私に問いかけるのんの目は心配でたまらないみたいだ。

「うーん、なんか悩みってほどの悩みでもないねんけどな、なんかとりあえずモヤモヤするっていう感じやねん。
だからうまいこと言葉にできへんねんやんか…
心配してくれてありがとう」


これ以上心配をかけないようになるべく明るく言った。


「そっか、そっか。
まぁ、そういうときもあるよな。
どうしても1人で抱えこまれへんくなったらいつでも言ってな?
ただでさえ李緒は溜め込むとこあるねんから…。」


「のんのその気づかいだけでも十分嬉しい。ほんまにありがとうね。
どうしてもっ!て時はすぐ頼らせてもらうわ。

ほんじゃーね、ばいばーい」


「ばいばーい」