その次の日。 俺はいつも通り音楽室に入った。 人の気配がない。 俺はピアノの椅子に座り、昨日と同じ高さのドを鳴らした。 「わぁ、龍星くんでしょ?」 水島は笑顔で駆け寄った。 こいつの笑顔ってなんだかとてもポカポカした。